所在:
宜蘭県大同郷松羅村鹿場路2号

電話:03-980-1118

URL:http://www.ete.com.tw/tea-country

アクセス:
台鉄宜蘭駅前または羅東のバスターミナルから、梨山または南山行きの國光客運バスで「玉蘭」下車。

特徴:
 雪山山脈から宜蘭中央部を流れ下る蘭陽溪が、宜蘭平野に出てくるあたりが玉蘭で、扇状地の要にあたる部分である。この辺りの蘭陽溪の川岸から河岸を上がって段丘になったところは、水はけがよく、朝晩は川霧が上がり、昼間は日がよく当たる茶の生産には絶好の立地である。もともとは台湾原住民タイヤル(泰雅)族の居住地だが、そこに漢族の客家人が入植して、茶の栽培を始めたという。

 羅東の町から西の雪山山脈の方向に進み、泰雅大橋を渡って河岸を登り始めると、大同郷玉蘭の集落が現れる。ここには10軒ぐらいの茶農家が集まって「玉蘭休閒農業区(レジャー農場エリア)」を形成していて、レストラン、民宿、茶葉販売などを営んでいる。その一つが「玉蘭茶之郷」である。

管理人のコメント:
 「玉蘭茶之郷」は蘭陽溪に沿った県道から玉蘭休閒農業区に入るすぐのところにあるレストランで、「田媽媽茶之郷」の看板が掲げてある。「田媽媽」は、その土地の食材を使って、その土地の伝統的な料理を提供するレストランで、一定の条件を満たした店にだけ与えられるいわば郷土料理店のお墨付きのようなもの。台湾各地にあって、それぞれの土地の特色を生かした料理が食べられるので、私は地方初めての土地に行ったときのレストラン選びの目安にしている。

 ここでは時間の関係で食事はできなかったが、擂茶の体験をさせてもらった。擂茶といえば大陸福建から渡ってきた客家人の間に伝わるお茶の飲み方だ。宜蘭のこんな田舎町で、なんで擂茶なんだろうと思ったが、この辺りは客家人の入植地だったのである。台湾の客家人入植者は、他の漢族との抗争などもあって、条件の悪い土地に入植することが多い。しかし宜蘭県のもともとは泰雅族の人たちが住む山間の土地に彼らやってきたのは、戦後のことのようだからそれとは別の事情があったのかもしれない。
 店は蘭陽溪河岸の比較的低地にあるが、茶畑はそこから河岸の丘陵を登った上のほうに広がっている。玉蘭でもう一か所紹介している「玉蘭茶園」は、このあたりではいちばん高いところにある茶園である。(2015年7月)
        

「田媽媽(ティエンマーマ)の看板を掲げた茶之郷のレストラン。開放的な半ばオープンテラス

ここで、擂茶体験。落花生、松の実、カボチャの種、そして烏龍茶の茶葉をすり鉢に入れて、ゴリゴリとする。これがけっこう時間のかかる大変な作業だ

実から出た脂分でねっとりするぐらいまで完全に擂ったら、熱湯を注ぐ。擂茶にもいろいろなやり方があるようで、以前新竹内湖で体験したときは、茶葉は擂りおろさないで、熱湯の代わりに熱い茶を注いだ記憶があるのだが・・・

最後に爆ぜた米を加えて完成

茶葉でいぶした茶燻蛋(燻製たまご)をすすめられた。香がついていておいしかったがこんなにたくさん食べられな~い

観光客に人気なのが冰淇淋(アイスクリーム)。下の蜜高紅茶はこのあたりの特産紅茶の名前。上の抹茶は、日本の抹茶ではなくて、緑茶のことだと思う。どちらも甘さ控えめで茶の香りがあっておいしかった

茶之郷の老板(オーナー)のすすめでDIYにトライ。用意するのはハンカチと茶の葉。

 作業は単純。ハンカチの上に茶の葉をのせて、アクリルの板で押さえて、石でトントンと均一にたたいて、茶の葉のエキスをハンカチにダイレクトに染め付ける

 朱印を押したら完成。今は鮮やかな色でも、使ってるうちにどうなるのか心配・・・

 レストラン棟の裏にある民宿棟

民宿の建物の奥に広い庭があって、山に続き、山の上に茶園がある

客室の内部。この部屋はロフトがついていて、4人まで泊まれるファミリータイプ。質素だが必要な設備、アメニティはすべて整っている

玉蘭は全発酵茶の紅茶の産地。ウンカが噛んだ茶葉から作られた紅茶は、独特の甘い香りがあることから蜜香紅茶の名で売られている(左)。右は半発酵の烏龍茶で宜蘭茶の名前がついていた

肝心の茶畑はどこにあるのかと見渡すと、遠くの丘の上に広がっていた



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